食の安全・安心のために堆肥の原料も製法も納得するまで

野菜に与える堆肥は、作物に適した成分を持ち、安心できるものを使いたい。
そのような想いから、当園では納得のできる堆肥の原料と製法を自分たちで探し、自家製造を行っています。
原料は、キノコの菌床(国産のおがくずや米糠)や食品生産の過程で排出される廃棄物、
耕作放棄地の解消の際にでる竹チップなどで、どれもトレーサビリティがとれた安心できる素材です。
これに納豆菌や酵母菌等を加え、菌のチカラで3段階の発酵をさせて製造します。
自家堆肥の原料は基本的に植物性のものを使用しており、どのような飼料で飼育されているか
追跡できない牛糞などの動物性原料を、積極的に用いることはありません。
循環型農業の取り組み

この世界から「廃棄物」をなくすことをめざして

堆肥の原料のひとつである「酵素ファイバー」は、当農園の野菜からつくられる健康食品の
製造時に生まれる副産物です。野菜の栄養と食物繊維を豊富に含むことから、
この有効活用を自社工場やR&Dセンターとともに研究し、再び畑の土に戻して堆肥として使う
システムを構築しました。こういったモノづくりの過程ででる副産物を廃棄するのではなく、
資源として活用する仕組みづくりに、今後も挑戦していきたいと思っています。
さらに2020年からは、循環型農業の一環として廃棄されるパンを堆肥化する取り組みも開始。
国産小麦にこだわる上質なパンを提供するベーカリーとのコラボレーションにより、
店舗でこれまで廃棄物削減に取り組みながら、消費期限が切れてしまうパンを堆肥の原料に導入。
収穫した野菜は同店のサンドイッチやサラダの具材として店頭に並びます。
畑でつくられた野菜は、自社経営のカフェレストラン「奏樹 カフェ&ダイニング」でも提供しています。
循環型農業の取り組み