Vol.4 「除く」について

アルソアR&Dセンター 小笠原楓
アルソアR&Dセンター
小笠原楓
アルソアの「除く」というステップは、洗顔だけでは落とすことのできない古い角質を取り除くことにより、新陳代謝を整え、肌の働きを正常に保つためのステップです。このステップでは、ターンオーバーがポイントとなっています。
ターンオーバー(新陳代謝)について
表皮は4つの層に分かれており、一番下から基底層、有棘層、顆粒層、角層といいます。最下層である基底層で生まれた細胞は、細胞分裂によって有棘細胞、顆粒細胞、角層細胞へと変化していきます。この工程を「角化」といい、角化した細胞はアカとなって剥がれていきます。このように肌が生まれ変わることをターンオーバーといいます。ターンオーバーには、基底層での細胞分裂に約2週間、細胞分裂した細胞が成熟しながら角層細胞に変わるのに約2週間、角層細胞が皮ふ表面からアカとなって自然に剥がれていくのに約2週間を要し、部位や個人差があるものの、約6週間かかると言われています。
ターンオーバーのリズムは、速すぎても遅すぎても良くはありません。ターンオーバーが遅くなると、肌に古い角質が残って厚くなり、くすみや透明感が失われる原因となります。美しい肌状態を維持するためには、このターンオーバーのリズムを正常に整えることが重要です。
ターンオーバー(新陳代謝)について
パックの役割
本来除去されなければならない古い角質は、すみやかに取り除く必要があります。肌のことを考えるならば、おだやかに取り除く方が良いと考えられます。
その方法のひとつとして、パック剤があります。特に、おだやかに取り除くという点では、乾いてからはがす乾式タイプのパックより、洗い流す湿式タイプのパックの方が長けています。中でも、洗い流すタイプのパックのひとつであるクレイパックは、粘土が配合されており、水になじみやすいため、洗い流しやすく、肌への負担を少なく、毛穴の汚れや古くなった角質を取り除くことができます。さらに、使用後は保湿感があり、化粧水の肌なじみを良くするというメリットもあります。
このように、パックの使用は良いことですが、使用のし過ぎはかえって肌に負担をかけてしまう場合もあります。例えば、炎症などの要因により肌のターンオーバーが速まった状態で過度な使用をすると、バリア機能が低下してしまいます。肌状態を確認しながら、ご自分に合った方法や頻度でパックを使用していきましょう。

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