Vol.7 「髪と頭皮にやさしい洗髪」について

アルソアR&Dセンター 原浩行
アルソアR&Dセンター
原浩行
洗髪の目的
洗髪の目的は、①皮脂、汗、フケ、埃、整髪剤など髪や頭皮に付着した汚れを落とす。②頭皮を清潔に保つことで匂いの発生や炎症を防ぐ。③頭皮をマッサージし、お湯で洗い流すことで血流促進効果が得られる。などが挙げられます。
頭皮には多くの毛穴や皮脂腺があり新陳代謝が活発なため、汗や皮脂が多く分泌されています。頭皮の汚れをそのままにしてしまうと皮脂が酸化して脂肪酸が増え、頭皮の痒み、匂い、フケ、毛穴詰まり、炎症、ひいては薄毛や抜け毛などのトラブル原因にもなりかねません。スキンケアと同様、頭皮も「洗う」ことがとても大事だと考えられます。
正しく洗えていますか?
「洗髪」と見ると「髪」をイメージしがちですが、洗うのは髪だけではありません。頭皮を洗うことが重要です。また頭皮や髪に負担がかからないようやさしく洗うことも大切です。正しくやさしく洗うためのポイントをご紹介いたします。

①髪をほぐす…濡らす前に軽くブラッシングすることで、髪を絡みにくくすると同時に汚れも浮かせてくれます。目の粗いブラシやくし、手ぐしなどでやさしく力を入れすぎないようにほぐしましょう。

②頭皮と髪を濡らす…全体をしっかりと素洗いしましょう。汗など水性の汚れはお湯だけで大半を落とすことができます。また、シャンプーがしっかり泡立ちやすくなります。

③泡で洗う…手の平にシャンプーを適量取り髪全体に広がるようやさしく伸ばします。指の腹を少しずつ動かしながら頭皮をマッサージするように泡立て、頭皮から毛先まで泡を行きわたらせましょう。この時はツメを立てないように注意します。耳の後ろや襟足など洗い残しがちな部分も意識して、しっかりと洗いましょう。

④しっかりすすぐ…洗浄成分で浮かせた油性の皮脂や脂肪酸、整髪料などの汚れが残らないように、シャンプーはしっかりとすすぎましょう。皮脂や脂肪酸が残ると、痒みや匂いなどのトラブルにつながります。また、洗浄成分のすすぎ残しが原因と考えられる頭皮トラブルもあります。頭皮をすすぐ意識をもって、髪にも指を通しながら、耳の後ろや襟足などすすぎにくい部分にも気を配りましょう。

⑤コンディショナーやトリートメント…髪の水気を軽く取った後、毛先を重点的に髪全体に伸ばしましょう。髪に吸着したコンディショニング成分は、水洗いでは簡単には流れません。手ぐしで髪をほぐしながらしっかりとすすぐことで、成分をまんべんなく髪に行き渡らせることができます。

⑥しっかり乾かす…吸水性の良いタオルで髪を包み込むようにして、やさしく水分をふき取ります。濡れたままの髪はダメージを受けやすい状態ですので、ゴシゴシ拭きは厳禁です。髪が長い場合は髪を叩くようにして水分を拭き取ります。また頭皮が濡れたままだと髪の乾きも遅く、匂いの発生原因にもなります。根本部分の水分を拭き取って、ドライヤーも使いしっかりと乾かしましょう。乾かしたあとに、髪のパサつきや指通りが気になる時はヘアオイルなどを使ったケアも効果的です。

洗髪は日々のちょっとした手間が大切です。この機会に洗髪を見直してみませんか。

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